2007年2月 4日 (日)

心配なもの・・・ときめきラーメン万代島

 本日は新潟県立万代島美術館に行こうと朱鷺メッセへ。で、せっかくなのでとラーメン店集合施設「ときめきラーメン万代島」に行ってきたのであります。そこで、ある心配なものを目にしました。

Dvc00004_6 チャレンジャーがいません!これ、確か3代目チャレンジャーが営業していて、1年間は続けるはずでしたよね。もう1年たったっけ?違うよなあ・・・。

張り紙には「修行は終了」とあります。う~む、早くも熟達してしまい、旅立って行ったと信じましょう。2代目の「健龍」ことチャレンジャー本間の評価が高いだけに、チャレンジャー制度が続くことを期待していたのですが。

Dvc00007_2 で、気を取り直して「鯛ラーメン大漁」に行ったら更なる衝撃が。

ええっ!今月末で終了ですって?これはショック。施設の一番目立つ端にあることで、ある意味全体のフラッグシップ的な雰囲気さえ漂わせていた店だけに、これは影響大きいのではないですか?

とか言いながら、実は私もまだ入店していませんでした。だって一番人気ありそうだから、最後でいいかと思って・・・。「味わえるのは今だけ」という文言につられて、慌てて入店であります。

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いただいたのは、店のメインメニュー「鯛らーめん塩味」(690円)です。塩は県北にある山北町の「笹川流れの天然塩」と、沖縄の塩を使っているとのこと。私の好きなタイプのスープです。Dvc00005_1
チャーシューには、山形県の平田牧場で生産した庄内豚を使っているとのこと。ご主人がそちらの出身で、人脈で卸してもらっているそうな。

詳しくは聞かなかったけど、これで「新潟元祖」を興して5大ラーメンにしたかったのかな。お店はどこか別で始めるんでしょうか。やはり閉店が利いたのか、お客さんが一杯で忙しそうだったので、あれこれと聞けませんでしたよ。

渋谷の「麺喰王国」が撤退した例や、今年度末に「横濱カレーミュージアム」が閉館することもあり、新潟では数少ない食のテーマパークがどうなってしまうのか、懸念されるところであります。

で、今日の本来の目的はこちら。
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「青龍会」の後の作家や、「横の会」の作家など、戦後を2期に分けて、変貌する日本画の姿を表現した作品展。看板の絵は千住博の「WATERFALL」です。しかし、やっぱり現物を見ると評価変わりますね。私は人気の加山又造とか中島千波はいまいち。加藤彬と山崎隆夫が良かった。岡村桂三郎の大作も凄い。

Dvc00001_7 で、ちょっと変な物がひとつ。万代島美術館の入り口であるエレベーターホールに置いてあるものなんですが・・・クリスマスでもあるまいに、一体何事でしょう。う~ん。

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2007年1月25日 (木)

別ブログも始めました。

こちらのブログ、もともとはグルメだけではなかったはずなんですが、すっかち食べ物ブログとして認識されるようになってしまいました。そこで、私の本当の趣味を掲載する新たなブログをスタート!こちらです。ココログには申し訳ないのですが、画像容量が現時点で最も多いgooにさせていただきました。関心のある方は、是非こちらもご覧ください。

その名も「風狂美術館」であります。

 いや「幻想美術館」と付けたかったところなんですが、その名前のHPが既に一杯ありましてね・・・。まだちゃんと整備できていないので、徐々に整えていきます。

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2007年1月21日 (日)

新潟ジャズストリート 漸く行けました!

01_2  港町新潟は、実はジャズの街でもあります。戦後はアメリカ文化センターでジャズのコンサートが行われ、数多くの飲食店がひしめく柳都と呼ばれた繁華街では、「ジャズの演奏ができる」と東京からもたくさんのバンドが訪れて演奏をしていました。

そんな歴史があるので、今も、ジャズ喫茶(←東京では死語かと思っていましたよ)やジャズバーが市内の至る所にあるのです。

で、これらの店が共同して、年に2回行っている一大イベントが、

「新潟ジャズストリート」

街全体にジャズが響き渡るのですよ。今回は東京や福島で活躍するミュージシャンも含め、54グループ240人が参加。これまでの2年半、行きたい行きたいと思いながら、仕事で忙しくて行けなかった私に、遂に機会が訪れました。

では、行ったお店順に紹介いたしますよ。

■1.SWAN

Dvc00015_2 まずはこちら。老舗中の老舗「ジャズ喫茶 スワン」であります。ここで青春の一頁を過ごした新潟人は数知れず。

写真はサックスの阿倍泰比古さんのカルテット。ご覧のように凄い人。ピアノの斉藤さんも良かったんですが、ドラムの内山二夫君にとにかく凄い才能を感じました。Dvc00023_4

■2.器

Dvc00020_3 お次は近くの「コーヒーショップ 器」

普段からライブをやっていて、アートな感じの店の箱は大きいんですが、やはり凄い人で中に入れず。ちょこっと聞いて断念しました。

ちなみに写真はリバーサイド・ジャズバンド。

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■3.MAKI

Dvc00011_8  三軒目です。

古町通りに移動して、「マキ」です。ここも喫茶店なんですが、結構広い。早稲田の白ゆりぐらいはある(←知る人ぞ知るですな・・・)。

El cielo azulというグループが演奏していましたが、やはり立ち見状態で、早々に退去することに。

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■4.いずみや

Dvc00012_2 で、日暮れとともに退去した先が向かいにあるこちら、「いずみや」です。

実はこちらのお店は、私が大事に大事にしている素敵なお店。余り紹介したくないと、このブログでも掲載してきませんでした。

酒どころ新潟でも、市内に3軒しかない日本酒ショットバーのうちの一つなのであります。内装も和風で良い感じなのですよ。

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マスター、出しちゃいますからね~とパチリ。実はこの店には私の大好きな某生酒が常時ストックされているのでありますよ。しかしきょうは越乃寒梅。グラス一杯500円也。
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演奏は、ベーシック・フォーム・ジャズの方々。ボーカルの常田由美さんは、「日本語で歌います。ジャズを期待していた人は残念」とおっしゃってましたが、十二分にジャズでした。いや大満足。選曲が冴えていて、「蘇州夜話」はもちろん、「モスラの歌」(!)とか「コスモス」とか、いずれもジャズバージョンがこんなに良いのかと。「月のワルツ」だけは原曲っぽい感じだった?声がUAに透明感を持たせたような感じの素敵な声だなあと思っていたら、やはりUAの「電話をするよ」も歌ってらっしゃいました。マジでCD欲しい。これ見てたらメールください。いやまじ。

■5.PALTIA

Dvc00061_1 いずみやで結構満足しましたが、5軒目に突入。「パルティア」です。普段からジャズのライブをやっているお店ですね。だんだん、古町通りの飲み屋街に入って参りました。

やはり凄い人。どちらかというと常連の方が多くいらっしゃるような気がします。年齢層もちょっと高い?

君英夫クインテットがマイルス・テイビスを演奏していました。

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■6.BLUE NOTE

Dvc00060 最後は名前からそのまんまの「ブルーノート」。スナックやクラブが大量に入った大型飲食店ビルに入っております。

お店の中も平均的なスナックの体裁ですが、巨大なピアノが入っているところが違います。永井孝4+1の演奏は実にクールでずっと聴きたかったんですが、入り口の扉に張り付いている状態だったので、“Whisper Not”1曲で断念。

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中を撮る余裕も無かったので、ビルの吹き抜けの画像で勘弁。新宿のコリンズビルを思わせますね。

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最後に、東堀通りの風俗街のど真ん中にある「ジャズ・フラッシュ」に寄りましたが、やはり一杯で入れず断念。まあフラッシュには普段の夜に行くので、掲載は改めてでいいかなと。あと、「古町ランチ」で紹介した「可児」にも行きたかったけど、そちらもまたチャンスはあるということで。

いやしかし良かったですよ。これだけの店に行って、共通チケットたった1000円とは!ドリンクもどこでも1杯500円。素晴らしいイベントです。昼から始まって、深夜11時まで続きました。

これからは深夜グルメじゃなくて、深夜ジャズだな。ブログの趣旨が変わってしまうかも知れませんよ。ふふふ。

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2006年11月26日 (日)

「チャングムの誓い」最終回記念! チャングムの味を食べ尽くす!

P1000008_9 大人気の韓国ドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」。私も1度見て以来、のめり込み、毎週土曜の深夜には、テレビにかじりついておりました。

しかし、NHK総合での放送は、11月18日に最終回を迎えました。新潟では一部の地域で電波障害があり、この26日に最終回の再放送をしていて、2度楽しめる幸運に恵まれましたよ。

それでも、最終回を見終わった瞬間、人生の楽しみを一つ失ってしまったかのような激しい喪失感にさいなまれました。サーガが好きな私は、ドラマも小説も映画も、長ければ長いほど良いのですよ。あ~あ、終わっちゃった~。

で、実は新潟では9月に、新潟三越でも「チャングムの誓い展」が行われたので行っていたのです。その際に、関連グッズが色々と売っておりましたので、ここぞとばかりに大人買いしてきましたよん。

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ほら、ドーンと。締めてなんと7453円分。やってしまった~(><)少しずつ有効に消費しております。

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まずはチャングムユッケジャン(570円)。見た目は悪いけど、体に良さそうな薬膳風の味。温めてご飯と食べました。

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こちらは韓国唐辛子チョコレート(1500円)。なんじゃそりゃ!と危険な香りに誘われて購入しました。しかし、新潟支社で犠牲者を出してはいけないと考え、長岡支社に持って行ってみんなで食べてみたわけです。(おいおい)
最初は、な~んだ大したことない・・・と思っていると、そのうち!!効いてきます。何だかあとを引くようで、一人で何個も食べる中毒患者も登場。ホット!

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そうか、チョコは大丈夫なのかと、こちらののりチョコレート(952円)にもチャレンジ!どんな風に海苔が入っているのかと思ったら、本当に韓国海苔がそのままチョコレートの中に!これはあんまりマッチしてないなあ・・・。不思議な食感。パリパリ。

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やっぱり唐辛子の方が良いでしょ。というわけで、今度は韓国唐辛子クッキー(600円)。余り辛くはなく、なんだか粉っぽい感じになっちゃってました。

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しかし、最大の問題はこいつです。黒豆禅食ココア味クッキータイプ(800円)。量の割にやたら高い。説明によると、黒豆禅食とは、韓国伝統の自然食品で、お寺で修行食として食べられていたものだそうな。朝食にもなっていたというから、カロリーメイトみたいなものかな。で、「黒豆など22種類の穀物、野菜、三菜、果物、海藻を加え自然な方法で素材の栄養成分そのままに、食べやすいクッキー状にした」ということで、期待して食べたのですが・・・。ダメ。絶対私はダメ。この臭いが。なんだか羊っぽいっていうか・・・勘弁してください。食べた我が社の者の反応は様々で、「クサっ!」と叫んで吐き出す者あり、「まったりして美味しい」と食べる者あり・・・。

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安心して食べられたのはこちら。味付けのり・キムチ(474円)です。海苔に辛子の粒が。ノーマルタイプの韓国海苔も購入しましたが、どちらもビールのつまみに最適でした。

P1000010_8 このほかにも、焼肉のタレなどなど購入しました。順次、実食したら報告いたします。

チャングム展の入り口では、宮廷の医女風のコスプレをした女性が受付をしておりましたよ。

ああ、もう見られないなんて本当に残念。韓国ドラマってそれほど面白いと思ったことは無かったんですが、これだけは本当に別。最高にツボでしたね。

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2006年6月 8日 (木)

平安の典雅は緑青の彩 「よみがえる源氏物語絵巻」

01 紫式部の源氏物語を絢爛たる絵巻にしたのが国宝にも指定されている「源氏物語絵巻」。しかし、900年前という最古の絵巻は、今や色褪せて全体に茶褐色に変色し、見る影もありません。それを最新のデジタル技術を駆使して現代によみがえらせることに成功したようです。

新潟市歴史博物館「みなとぴあ」で開かれた展示会には、復元された鮮やかな絵巻が、元の絵巻の原寸大コピーと並べられていました。どの巻でも、緑青と思われる鮮やかな緑色が目を惹きます。

展示されているのは、光源氏の妻の一人、女三の宮と、柏木の不義密通の一連の件。この結果、女三の宮は薫を身籠もり、出産しますが、柏木は心労で死んじゃうわ、女三の宮は出家しちゃうわで大変です。でもね、光源氏はその時点で何人の妻がいたんでしょうか。どうしてそんな光源氏に罪悪感を感じるのか、理解不能であります。

源氏物語絵巻、世界史上初の少女漫画・・・というか、レディースコミックスであると再認識いたしましたよ。

この展示会が開かれていた「みなとぴあ」は、信濃川の河口近くにある明治情緒を湛えた建物です。次の機会には、向かいの元第四銀行の建物にある「カーブ・ドッチ」に行こうかと思います。

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2006年5月23日 (火)

剥き身の実存が舞う 「Noism06 sense-datum」

01s_1 Noism(ノイズム)の第6回公演に、先日行く機会がありました。

Noismとは、2年前に設立されたりゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)専属のダンスカンパニー。演出家でダンサーの金森穣さんが率いていて、斬新で現代的なダンス・アート活動を展開しています。

今回は「sense-datum」と題されたもので、普段、彼らが稽古場に使っている場所を使ってパフォーマンスが展開されました。

開演前から真っ白な衣装に60年代風のサングラスをかけた男性が、まるで羽根のような巨大なスピーカーを背負って座っていて、ぎょっとさせられます。開演直後から、彼がサルトルの「嘔吐」の冒頭の一節を語りながらパフォーマンスをするという展開は、一歩間違えれば陳腐化間違いなしの危ういものですが、彼の声質とテンポと切れ味の良い演技で、これがなかなか見せます。

その後、山海塾まではいかないものの、ちょっと未来世紀ブラジルテイストの白装束の男女、総勢10人が、物語性を想起させつつも意味性を排除したりしなかったりする動きを展開。

ダンスは勿論なのですが、稽古場という狭い空間で、ダンサーの息づかいまでも効果的に使われていました。客席のところどころが空けられていて、そこにダンサーが交互に入ってきます。私の席から左に一つおいた席にもダンサーが座ってパフォーマンスをし、「剥き出しの実存」を思わせる生々しさを、そして匂いを感じました。ある種のエロティシズムさえ感じます。

途中のフラッシュバックの演出も効果的。これはダンサーは怖いだろうな~。よくダンサー同士がぶつからないものです。

終了後に、観客と金森さん、それにダンサーの青木さんが対話をする時間が設けられるのですが、集まった女性ファンはもじもじして何も聞かなかったり、如何にも常連ファンらしい質問をするので、私はイライラして結局マイクを奪い、20分ぐらいずっと一人で聞きたいことを聞いちゃいました。あのフラッシュバックの演出は、やはり彼らも怖く、青木さんは「どこまで本気で動いたらいいかと、思わず金森さんに聞いてしまった」と告白していました。サルトルを使うことはやはり抵抗があるメンバーもいたらしく、議論したようですね。「実存主義を意識していないといえば嘘になるけど、勝手に意味を想像してもらえればそれで成功」というあたりが本音のような。http://www.jokanamori.com/Noism/top-1.html

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私は初めてNoismを見ましたが、次も見てみたいという気持ちは起こりましたね。時間さえあれば行くことでしょう。

りゅーとぴあは、さすが土建王国新潟というパワーを見せつけられる凄い施設。この写真ではわかりにくいのですが、デザインも素晴らしいです。

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2006年5月 9日 (火)

“白の世界”に圧倒される  「7人の新潟の洋画家たち展」

0150 新潟出身の文化人は数多くいますが、洋画家と聞いてピンとくる人はいませんでした。そこで行って参りました。

7人の新潟の洋画家たち展」です。

行けたのは最終日の5月7日。しかも終了1時間半前^^;

展示されているのは、安宅乕雄、小野末、佐藤哲三、竹谷富士雄、田中道久、三好悌吉、富岡惣一郎の、いずれも20世紀初頭に新潟に生まれた7人の画家の作品です。

中でも私が強い印象を受けたのが富岡惣一郎の作品でした。これは素晴らしい。実物を見なければ判らないとは思いますが、チラシに掲載されている一枚を下に拡大してみましょう。

24bit02_3 何だか解りますか?

雪原」という作品です。

白い画面に縫い目のようなラインが一本。そう、冬景色の中で、真っ白な空と真っ白な雪原、それを分ける地平という構図なのです。

写真ではよくわからないと思いますが、白地にペインティングナイフで切れ目を入れてそこに色を塗り込み、余計な色を拭き取ることで立体的で独特な描写が作られています。実物は見れば見るほど感動的に美しいものです。

03 さらにこちら。

作品」というタイトルのもの。

富岡惣一郎の作品は、彼が上越市高田に生まれたことも影響しているのか、いずれも雪を表現した白が基調です。彼は一連の作品のために、独自に色褪せることも変色することもない白い絵の具を色を開発しました。それは「トミオカホワイト」と呼ばれています。単に絵の具を重ねるだけでなく、切り、傷つけ、拭き取り、埋め込むという技法で、独自の世界を作り出しています。この「白の世界」とも呼ばれる抽象表現を究めた作品群は、彼の透徹した視点と研ぎ澄まされた感性が、この特殊な技法ゆえに結実したものでしょう。

彼の作品は、南魚沼市の「トミオカホワイト美術館」で見られます。私も未だ行ったことがないのですが、今回の展示で作品を目の当たりにして、ぜひ行ってみたくなりました。http://www.mynet.ne.jp/white/

04 今回の作品展では、このほかに小野末の「岩山」シリーズが印象に残りました。「一峯」「島」などの力強い作品は、私は非常に好みですね。

右の三好悌吉の作品「地図の前」も上質の絵本のようで好きなんですが、彼の作品の中には作品の意図が明白すぎて、見ている側が気恥ずかしくなるようなものもあるので、ものによりますね・・・。

他にも佐藤哲三の作品は、私の好みではないのですが、農村に在って創作を貫こうというその生き様が格好良いですな。ファンも多いようです。

この美術展、開かれていたのはコチラの新潟県立万代島美術館。「朱鷺メッセ」という土建王国新潟を象徴する一群の巨大建造物の中にあります。美術館は一番背の高い、日航ホテルも入っている万代島ビルの5階です。
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P1000004s_1  恒例の美術館オブジェはこちら。

Under the Leaves 98AU "Let's stay right here"竹田康宏 作

美術館に向かう1階のエレベーターの手前にありました。窓に面しているから逆光で撮るの難し~~。

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2006年4月23日 (日)

幻の“血染めの感状”を見た! 「越後文書宝翰集の世界」

越後と言えば毘沙門天の化身・上杉謙信であります。早く春日山城に行かねばと思いつつ、忙しさにかまけて結局この2年は行けないまま。そんな中で、大変なものが見られるとの情報が。

S_18  「越後文書宝翰集」であります。これは旧上杉家の家臣が新潟県内各地を支配した鎌倉時代と戦国時代の武将の家に伝わる古文書を集めたもの。国の重要文化財にも指定されています。その後、長岡市出身の東京の個人蔵だったことから、一般には見ることが出来ない状態が続いていましたが、この方が亡くなったため、散逸を防ごうと新潟県が2億3500万円で買い取ったそうな。

で、今回初めて新潟県立歴史博物館(長岡市関原町)で一般公開されたわけです。私はちょうど中越地震から1年半を迎える関係で仕事のため長岡に行ったので、ついでに寄って参りました。お目当ては当然、「血染めの感状」!感状とは戦国大名が配下の武将に送った戦功を称える感謝状で、それ自体は多数あるのですが、これは別格。激戦だった永禄4年の「第4次川中島合戦」の感状は、戦いの激烈ぶりを今に伝えるもので、しかも4通しか現存していません。中でも今回展示されている、「上杉政虎」時代の謙信が、配下の色部勝長に送ったものが最も有名なのです。

S_20  実際に見てみると、思ったよりも小さなものでした。花押は「輝虎」や「謙信」の時代と同じでしたね。よく茶色い染みになっているのが、「血の染み」だと誤解されていますが、これは本当にただの染みだそうで、実際には血は着いていません。しかし、地味に展示してあるな~^^; 感状の発行は、当時の戦争も「情報戦」でもあったことを示しているそうな。だから文面も相当派手です。

本当に謙信の血が着いているものといえば、やはり同じ宝翰集に納められている「血判起請文」です。色部氏に対して謙信が血判を以て誓約した文書で、そちらの方が大きくて派手です。このため誤ってそちらのことを「血染めの感状」と呼ぶことも多くなっているとか。展示会は資料を総入れ替えして2回行われるそうで、現在のものは来月7日まで。13日から「血判起請文」を含んだ2回目の展示があるようですよ。

P1000015s_3 ところで、この県立歴史博物館、特別展の展示はそれほど大きくないスペースでしたが、施設自体は異常にバカでかいものでした。さすが土建王国新潟。費用対効果の悪い公共事業を一杯やっています。確かにきれいだし、広くて気持ちいいんですけどね。
館内には自分のオリジナルの「花押」を無料で作ることができるコーナーまであり、至れり尽くせり。常設展では3種類のビデオを上映していましたが、日曜の午後なのに観客は私一人でした。
しかもここ、相当不便なところにあります。長岡駅前からバスは出ていますが本数が少ないんですよね。私は後輩のH君を足代わりに使ってしまいました。

24bit01_4 正面にはこんなものが。何でも、中越地震からの復興をイメージした震災モニュメントで、

大地の女神(ビーナス)」だそうです。

解説文によると「大地からわき上がる縄文エネルギーと天地宇宙の限りない愛によって生まれいずる母なる大地の女神」とのこと。縄文エネルギーって一体・・・^^; 

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24bit02_1 で、こやつが博物館オリジナルのおみやげ。

ぐう助

中は「縄文風サブレ」とのことだったので、サブレ好きの私も余り期待はせずに食したのですが・・・これが本当に美味しかった。びっくり。木の実とかゴロゴロと入っていてなかなかのものでした。というわけで、このぐう助くん、今、私の仕事場のデスクの上に鎮座しております。

何はともあれ、「血染めの感状」を見られて嬉しい一日でした。実は夜の部もあったのですが、それはまた後日。

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2006年4月 8日 (土)

「柳都」を模した公園に「ブルトン」がいた^^;

さて、前回の続き。新潟市美術館のすぐ隣には、やはり前川國男が設計した公園があります。

P10000091s_3西大畑公園」(新潟市西大畑町)

新潟は鎖国が解けたころ、日本最大の貿易港として栄えた城下町でした。今では無くなってしまった堀割が町のあちこちをめぐり、堀の脇にはたくさんの柳の木が並び立ち、その様子から「柳都」と呼ばれていました。新潟で生まれ、4歳まで過ごした前川は、その「柳都」のイメージをこの公園に盛り込んだのです。これも美術館と同様、彼の「不易なもの」への理想の表れでしょう。

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P1000014s そんな公園に、美術館と隣接していることもあって、野外彫刻がいくつか並んでいます。

不可思議の森」 星野健司 

新潟県旧巻町出身の現代彫刻家である星野氏は、鉄やステンレスを素材とした作品を造り続けている方だとか。

工業製品を素材に使うというところは、前川と共通するものがありますが、何かここに置かれることになった由来でもあるのでしょうか?そのあたりの知識は私にはありません。なんか佇んでいるモノのような感じにも見えますが・・・なんでしょう。とにかく面白いので、撮ってしまいました。

しかし、それを遙かに凌ぐ物体が・・・

P1000016s_1 ほらね。これ、どっかで見たことが・・・いや、確かに看板には、

」 渡邊利馗 

とありますよ。芸術作品として、私はかなり好きな方です。しかし、ウルトラマン世代の私には、シュールレアリスム運動創始者の名前を冠した、アレにしか見えないのでした。

つまり、コレ。

Breton はい、四次元怪獣ブルトン」。

かのアンドレ・ブルトンの名前をいただいたという、由緒正しい「超現実主義的」怪獣でありますよ。第17話に登場。

・・・大変失礼致しました。この他にも、この公園にはなかなか味のあるものがあります。新潟で短歌の革新運動をしたことで知られる歌人で新聞記者の山田花作の歌碑には、こんなものが・・・

24bit01_1_1 かの北原白秋が描いた、山田花作の似顔絵だそうです。

・・・ノーコメント^^;

いやとにかく色んな意味で素敵な公園です。

美術館にいらっしゃった際には、是非お立ち寄りを。

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「永遠の美」の中で「新しき美」に触れる ~現代中国の美術展

  きょうは1ヶ月半ぶりぐらいのオフ。というわけで、久しぶりにオフらしいことをまとめてしたのでした。(昼過ぎまで起きられなかったのは内緒)

04s_1_1 最初に行ったのは、きのうから始まったばかりの「現代中国の美術展」。2004年に中国で開かれた最大の公募展である「全国美術展」に入選した作品を展示したものです。会社の後輩のI君からチケットをもらっていたので、喜んで行って参りました。

日本画の元になった伝統的な中国画だけでなく、油彩画、水彩画、漆絵、版画、連環画、漫画と様々な作品が展示されていましたが・・・いや、最近行った美術展の中では、最も力に溢れた作品の数々に圧倒されました。

中でも極めて微細な筆致で「三月」を描いた巨大な油彩作品や、繊細な漆絵の技法を使った現代的なモチーフの作品など、見ていて実に面白いものばかり。中国画の作品も、なんとなく人の顔が現代的なのが違和感なく融け込んでいて不思議な感じ。

0370 個人的に一番のお気に入りは、雄大な深山幽谷を描いた作品と西方の部族を描いたいくつかの作品。何時間でも見ていられるほど引き込まれました。寝室を描いたシンプルながら美しい作品や、「兄イと姉ゴ」っていうVisageを感じさせる作品もなかなか。  パンフレットに掲載されているものより、それ以外の方が良いように感じました。おそらくパンフレットには、中国画のイメージから比較的遠い作品が敢えて集められたからではないでしょうか。

この作品は、「現代中国的解釈のモナリザ」という意味を持つ冷軍(ロン・ジュン)氏の作品。パンフレットを見たときには写真作品かと思っていましたが、油彩だそうです。写真からキャプチャーされたような作品も目立ちましたね。

ちなみに、孫悟空をワイルドな解釈で描いた「漫画」も展示されていて、「新しさ」が強調されていましたが、私の見る限り、色遣いといい構図といい、ここ5年くらいのアメコミの描き方そのものでした。う~ん。

24bit01s_1 この展覧会は、「新潟市美術館」(新潟市西大畑町)で開かれています。こちらは所蔵品も多い上、普段からなかなか気の利いた展覧会を開いています。

しかし何と言っても良いのが、この美術館の建物そのもの。日本の近代建築を切り開いた前川國男が設計した作品です。同じ前川が設計した熊本県立美術館と並ぶ、後期の傑作です。

前川は「コンクリート打ちっ放し」とか「アルミサッシ」とか、現代につながる建物造りをした日本のパイオニアです。

P1000008s_2 鉄骨やガラスといった工業製品を使って、合理性・機能性を重視した近代建築を提唱しましたが、次第にそれがゼネコンやデベロッパーの経済性重視の思想に汚染されていく状況に絶望し、後年は「建築家は権力からも利益からも悪徳からも自由な立場であるべきだ」と警鐘を鳴らし続けました。30年前に今の姉歯元建築士の問題を予見したような発言の数々を残しています。

彼の作風が後期に一変したのを象徴するのがこの外壁。コンクリート打ちっ放しは弱くなるとして、煉瓦造りに似せた「打ち込みタイル」という技法が使われています。これも色々なところで見られるようになりましたね。前川は「不易なるもの」という表現で「永遠に残る建築」を目指していました。

P10000031s 中庭には、現代彫刻家の一色邦彦氏の手になる「炎翔」が据えられています。

前川國男については、ちょうど生誕100年、没後20年ということもあって、つい先月まで東京ステーションギャラリーで建築展が開かれていましたが、こちらの新潟市美術館でも6月17日から開催されるそうです。そういえば、1日にNHKのETV特集で放送した「もうだまっていられない ~建築家・前川國男の闘い」も実に面白い番組でしたね。

この後、更に前川の作品と、「変なもの」に触れたのですが、それはまた別に書きたいと思います。

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